当時はまずは自社ホームページを立ち上げることが第一目的。
そして現在に至るまで数年ごとにリニューアルを重ね一般的には恐らく2~3回ほどはホームページをリニューアル・改修しているでしょう。
15年前のホームぺージ制作業界
経営者の方々には懐かしいと思う人がいるかもしれませんが、15年前当時は制作費用数百万円を5年リースで契約といった契約形態が通常化していました。
その当時はこぞって大小さまざな企業がこのホームページ制作事業に参入してきました。
私が携わる「不動産会社向けホームページ制作業界」も同様でした。
ただ多くの会社が参入し、さらにホームページ作成技術やソフトの向上によりある程度知識のある人であれば簡単にホームページを制作できるようになり、今ではフリーランスでホームページを制作する方もかなり増えました。
それに伴ってホームページの制作費用は当時と比べ半分以下・1/3程度になったといっても過言ではありません。
価格競争の結果生じた事態
上記のように価格競争に巻き込まれた企業は単価を落とします。
また、単価の安い業者の参入もあります。
その影響で下記のような状況を引き起こしたのが、現在のホームページ制作会社だと私は考えます。
・代り映えのしないテンプレートを利用したホームページ制作
・クライアントとの打ち合わせ極力省いたホームページ制作
・つくりっぱなしで運用サポートをしない企業の増殖
・システム化され人手がかからないようなシステム
・業務効率化の影響による人間関係の希薄化
そうです。言ってしまうと「安かろう悪かろう」な状態ということです。
そしてこれこそが自分で自分の首を絞めてしまっている状態だと考えます。
この道へ進んだ末路はホームページ作成無料という波に飲まれて事業が成立しなくなっていくでしょう。
「不動産会社向けホームページ制作業界」も10年前くらいまではしっかり運用サポート・コンサルティングを行う会社が数10社はいたのですが、現在では数えるほどになってしまいました。
上記のような状態になってしまった企業がほとんどです。
「ホームページ制作会社」が生き残るために
ではどうしたらいいのか?2つあります。
1.料金に見合うサービスの追及・価値の創出を考え提供すること
2.ホームページ制作事業はさっさと諦め事業転換
1.は少し抽象的な表現になってしまいますが、
・利益を生むホームページの価値の創出
・会社・担当と付き合っていることによる価値の創出
・定期的な業界・関連情報の提供
・ホームページ運営以外でのプラスαなサービス提供
といったことでしょうか。
2.はその言葉の通り新しいビジネスへの移行ですね。
苦し紛れに料金を下げてサービスの質が低下しては正直難しいです。
自分で自分の首を絞めてしまっていることを理解し撤退を見越した形で継続、別事業を考えているのであれば〇です。
長くなりましたが最後に私は
3.1+2の両方を常に考え実行している
です。
特に重要だと思っている価値の創出についてはまた別に書きたいと思います。
2020.5.8追記
価値の創出について1点更新しました。
クライアントビジネスにおけて大事にしていること!