緊急事態宣言も解除され、今後はウイルスとの戦いはどちらかというと、
普段の生活をつづけながら、いかに広めないかを考える対策に
これから変わっていくのだろうな、と感じるこの頃です。
スマホで接触者を追跡するアプリ・APIとはどんなもの?
如何に普段の生活をしながら拡散を防止するか、さまざまな方法があると思います。
中国では個人情報の管理を徹底し、コロナウイルスに感染していないかをアプリでチェック、
万里の長城など観光施設に入るにも、アプリで確認していると言います。
そんな中、グーグルとアップルが接触者を追跡するAPIを出し、
またそのAPIを日本では6月中旬頃から、承認が下りたアプリが使えるようになるみたいです。
果たして、どんなことができるのでしょうか?
ただ、大まかには同じ仕組みだと思いますが、
国によって仕様が違うのかもしれませんが調べてみました。
ちなみに、アプリ第一号はスイスで実用化されるようです。
グーグルとアップルのAPIを用いた接触者追跡アプリ、導入第一号はスイス
調べる方法として、仕様書は
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/techteam_20200526_01.pdf
にて、政府が出しているものを確認できます。
ざっと見てまとめると
機能的には
・ios android 端末で Bluetoothを使う
・1m以内に15分以上継続して 接触した履歴を取得
・過去に遡って利用者が自らの接触の情報を確認できるのは、14 日間
・個人のプライバシーに配慮し、名前、性別、住所、生年月日、位置情報、電話番号、
メールアドレス等の特定の個人が直接識別される可能性のある情報は取得しない
・アプリ間で交換される識別子は周期的に変更され個人を特定できない
・接触の記録は全て端末で管理
・通常時は他者との接触についてアプリの端末に
個人情報ではなく接触した端末情報が記録される
・陽性確認時保健所で感染者システムに陽性者が登録される。
・登録された陽性者は保健所の通知を受けて、
自分が陽性者であることをアプリ上で入力。
・アプリユーザーに対して、陽性者との接触歴がある場合にアラートが通知される
・通知サーバーは、陽性者情報の通知機能、
陽性者数・接触確認者数の統計等の機能のみ
という仕組みみたいです。
個人情報が漏洩する心配はないのか??
特に個人情報は登録しなくていいようですし、位置情報ではなく端末間の接触情報が2週間分たまるということで、
個人情報の漏洩などの心配は少ないのかなとは思います。
まぁあくまでこの仕様であればですが。
googleとAppleのAPI自体は端末の接触情報を、
iosとandroidで取得し共有するもののようなので、安心?とはいかないまでも、
既に知られている位置情報などは、
今回のアプリを利用しても、しなくても
知られていると思いますので、変わらないかと。
それよりも、愛知県のように陽性者の一覧が、
HPに掲載されてしまうというミスの方が、個人情報漏洩は本当に怖いです。
愛知県、新型コロナ患者490人分の情報をウェブに誤掲載 名前や入院先など
あくまでスマホ間の距離なので、机の上に置きっぱなし。
また、日本で利用する以上仕方ないのでしょうが、
全員が強制して使うわけではないので、どこまで意味があるのかという疑問と。
1m以内を15分継続してというのが、濃厚接触者の定義であるようですが、
アプリの仕様で同じ判定だとこれで陽性だと判明する件数は少なくなる気がします。
ただ、こういった技術を使いながら、仕事や私生活あらゆる場面で、
上手にウイルスと付き合う方法を模索する日々が続きそうな予感です。