今回はWEBデザイナー、WEBディレクター、WEBコンサルタントさん向けに意外とできていないデザインの作り直しを避けるための「相手の言葉を分解し理解すること」について書きたいと思います。
「相手の言葉を分解する」とは?
そもそもなぜ何度もデザインの作り直しが起きるのでしょうか?結論を先に言ってしまうと、相手の希望するデザイン・要望を相手の言葉から読み取れずにどこか曖昧なまま制作してしまっていることが原因でしょう。もしくは相手の要望を違う解釈をして制作を進めてしまうことでしょうか。
ではなぜ相手の要望を読み取れなかったり、解釈を取り違えてしまうのでしょうか?
それはクライアント(依頼者)さんがデザインに対して素人だからです。当たり前ですが素人ですから、デザインに対しての要望を明確に言語化できませんし、WEBデザイン用語を違った意味で使用してしまったりするケースも・・・そうなると当然WEBデザイナーには違った意味で伝わります。
一つ例を出しますと、
あるクライアントさんに一度ラフデザインを提出した状況において、
「もっと全体的にコントラストを強くしてほしい!」
と話があったとします。
※コントラストとは?
ウィキペディアよりコントラストとは、 並置されているものごとや近縁のものごとと、著しく異なっていること。「対比」。 色・トーン・形などの差違のことで、視覚効果、デザイン、イメージなどに役立てられるもの。視覚的な特徴の差。 モノや人に関して、他との著しい質の差。
この時にまず考えるのはこのクライアントさんが何に対して「コントラストを強く」と言っているかという点です。そもそも上記の意味のコントラストという言葉に対してどの部分を言っているかを読み解く必要があります。
・全体的にというがどの箇所なのか?
・あるボタンに対して強調したいのか?
・文字の見やすさに対してなのか?
・写真配置のバランスなのか?
・色合いに対してなのか?
挙げだすとキリがないですね・・・^^;
このあたりを想定しながら、相手と対話して相手の言葉を分解し理解していくことが重要です。
相手に伝わっていることを確認しながら話す
また、私は下記のようなポイントを頭に入れながら相手と対話するよう心掛けています。・相手のデザインに対して知識レベルを把握すること
(知識レベルに応じて、伝え方を変える)
・自分が理解するまで質問すること
・仮説、例え話を使って確認すること
・自分の意向を押し付けすぎていないか
・相手にこちらの説明が伝わっているか?
最終的には今回書きました、相手の言葉を分解し理解すること+相手にどう伝えるか?が最も重要にはなってきます。
私はこれを表現力と呼んでいるのですが、この表現力を持ち合わせているWEBデザイナー、WEBディレクターがプロなのだと思っています。(表現力に関してはまた別で書きたいと思いますが本当に大事です!!)
ちなみに上記のような言葉の分解と表現力を高めることによって、デザインに限らずトラブルはほとんど起きなくなると思います。
これは先日書いた「クライアントビジネスにおけて大事にしていること!」の中のこいつに任せると楽だな~っと思ってもらうことに大きく繋がっています。
そして「レッドオーシャン化した業界「ホームページ制作会社」は今後生き残れるのか?生きるためには?」で書いた差別化にもつながります。
WEBデザイナー、WEBディレクター、WEBコンサルタントであれば是非上記のこと考えながらクライアントさんと対話してみてはいかがでしょうか?